開発ウラ話

カバンの中身B4Ver.2.0編

カバンの中身シリーズが出来るまでのこだわり話とうんちく話。

やり残したこと

カバンの中身を発売して1年が経ちました。その間に「カバンの中身A4」サイズ版を設計したり、「バッグの中身」や「リュックの中身」を構想したりと、関連する仕事を色々考えてきました。
現在の「カバンの中身」も、開発の当時は中国の工場との意志の疎通などの問題もあったため、時間も労力も掛けましたし、やっとの思いでこぎつけた完成度でした。
しかし、時が経つにつれ、色々と改良したい点が出て来たのも事実です。これは開発の宿命でもあると思います。その時点では、コストやその仕様、完成度などで最善を狙うのですが、世の中に出した瞬間から「もっと・・・」を考え始めます。
今回も「もっと・・・」を実現したいと考えました。

お客様の声

「カバンの中身」に関しては、「良い!!」「こういう物を探していたんだ」と言うお言葉などを多数頂きました。しかし、一方で、大き目のPDAなどに対応するポケットのご要望や、もっと小さいA4サイズのものを・・・など、ご意見も多数頂きました。
全体の設計についてもA4サイズ版の検討の進展もあり、もっと実装度の高い物が考案できてきました。このような中、B4にも改良の手を入れる時期が来たと判断しました。お客様の声、やり残した事、もっとこうしたい事、できる限り実現しようと考えました。
パッケージも見直したいと考えましたし、製品のポケットに入れる出荷時の詰め物(紙)等も、もっと良いもの(スポンジなど)にしたいですし・・・。時が来たのだと考えたのです。

見直しする時が来た

変えるべき事、変えてはいけない事

「カバンの中身」は黒子商品です。ブランドでもないですし、高付加価値でもありません。
機能だけを追いかけた、表には出ない、便利商品です。コンセプト・精神は変えてはならないと思いました。
価格も現在の水準が限界で、高くは設定できません。
実装度や品質を上げ、価格は「実質据え置き」を目指すべきと考えました。
もちろん使い勝手を追求することも変えてはならない基本的な事と考えています。

「カバンの中身B4Ver.2.0」の設計

基本的な設計の考え方は変えていません。樹脂製ベースにポケットをつけた基本的な構成も、お客様がカットするサイズ調節スペースも踏襲しています。ただし、大き目のPDA対応ポケットは是非やりたい追加する仕様でしたし、従来の電池用のメッシュポケット等の工夫も是非継続したかったのです。

まず、カードホルダーとペンホルダーの実装を、A4同様、重ねて実装することにしました。この実装で出来たスペースを(念願の)大型のPDAポケットに使いたいと思いました。そして、ペンホルダーの最大サイズ・・・ペン型ライト用のポケットも確保したいですし、デジカメやMDプレーヤーや、PC関連のツールも意識してやや大きめのポケットなども新たに設けたいと思いました。
以前からあった携帯電話のポケットには新たにストラップをつけました。携帯の飛び出しを防ぎますし、ストラップが邪魔ならポケットの中の方に入れてしまえば良いですから・・・。
従来から用意していたカードケース用のサイズ、印鑑などの小物サイズ、PCMCIAなどのカードデバイス用のサイズは踏襲しました。名刺のプラスチックケースのサイズもあります。メッシュの乾電池ポケットはちょっと大きめにしました。

全体的な配慮としては、下段のフラップポケット群のポケット本体とフラップの寸法のバランスを変更しました。
ポケット本体部分が深いと出し入れの時物が上段のポケットに当たってしまい、使い難かったのです。ポケット本体を浅くし、フラップを深くしましたので下段の出し入れは楽になってると思います。

フラップありとなし

スタッフ談

新しい商品に係わってばかりいると、ファーストバージョンの事が頭から離れがちになります。この機会に詰め物を引っ張り出してみました。・・・・・・やはり時は来たのだと、開発者同様納得しました。
他の事項も同じです。細かな部分がバージョンアップされていて、そうかそうか!と改めて感じさせられる商品になりました。
やり残した事柄は、みなさまからのお言葉に応えて突き詰める、に至っております。パッケージも一新してA4とB4Ver.2.0が出来ました。是非、ご意見お待ちしております!

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