開発ウラ話

カバンの中身編

カバンの中身シリーズが出来るまでのこだわり話とうんちく話。

カバンの中身の設計は、なぜそうしたか??

そもそもは、、、革のカバンを購入したものの内部のポケットが殆ど無いので、素直にそれまでのカバン(ウレタンのパソコン用)
からの移行が出来ず、困っていたのがキッカケです。
3万円以下とは言え、使わないまま数ヶ月が経過し、さすがにもったいないと感じ始め、とうとう革のカバンの内部の寸法に合わせ
必要なポケットをボード状の物に並べた整理用の仕切り板を設計し自作しました。
根気が要りましたが、使ってみると大変便利でした。なにせ携帯電話が一番上にあるのでカバンの中に手を深く突っ込む必要が無いし、
ペン差しは筆箱が不要なほどですし、カードケース・・・色々なサービスカードや会員証もスッキリ入りました。
自分なりにポケットごとに意味づけして使えるので探す手間が無いし、暗闇でも手探りでいけます・・・。
で、友人に見せびらかすと・・・皆欲しいと言うのです。それも結構真剣に作ってくれと・・・。そこ
で、製品化を考えました・・・。

製品にするとなると、自分専用と異なり、一応多くの人の使い勝手を意識しました。(量産品はある意味で誂えと違って妥協ですので・・・。)で、あくまでビジネスマン用で行こうと言うのを前提にしつつ・・・。


それぞれの役割

1.周囲のカットスペース・・・
 先ずカバンのサイズ・・・同じB4用でも実は内寸が結構違います。
 で、ほぼA3に作り周囲をカットできる樹脂板にし、サイズを合わせられるようにしました。・・・これには結構工夫しました。

2.携帯電話ポケット・・
 上部の右上に2個あります。会社携帯と個人携帯を2台持つ方を意識しました。またこのスペースはプラスチックの名刺箱などにも好適で、長期出張などで名刺を箱ごと持っていく時に便利でもあります。

3.カードホルダ・・・
 このカードホルダは一まとめに箱に入れるカードでなく、財布に入れるカード以下のカード用です・・・つまり銀行のキャッシュカードやクレジットカードはお財布に入れるものでしょうけど、まとめて箱に入れる会員カードなどよりは重要度が上・・・のカード用です。
 イメージは振り込みカードやテレホンカード・・でしょうか。
 一番下は4ミリ程度の厚みのあるカードサイズ電卓やカード型のツールも入るようにしてあります。
 
4.ペンホルダ・・・
 ここは太いものから細いものに細かく対応することを考えました。直径11mm、12mm、14mm、15mm、と太さの段階を4段階用意しました。それから、細いペンにありがちなクリップが無いもののため(細いプラスチックのボールペンなどではクリップ部が折れてしまったりします)にペンを受ける下部の袋も3本分用意しました。クリップが無いペンは下まで落ちてしまいますから・・・。太いものはマグライトの単3用にも適しています。14mmには、太い高級な万年筆や4色ボールペンが入ります。12mmにはサインペンや蛍光ペン。11ミリには普通のシャープペン。

5.右下のポケット(カードケース)
 右下はとかく増えてしまう会員カードやポイントカードを入れるケースを収納できるサイズ。100円ショップや無印良品、色々なカードケースを採寸して寸法を決めました。

6.右下の2番目
 細長いストレート型携帯・・・の方や細いICレコーダーなどのスペース。

7.下の中央。右から3番目
 小型のポケット。まさに小物用です。印鑑ケースが細身の物で3個入ります。

8.下の右から4番目

 ピルケースをイメージした小型のポケットです。

9.下の一番左
 カードケースと同じ寸法です。タバコや電子辞書の小型の物。  小型のMDプレーヤーも入ります。小型のデジカメも意識しています。

10.右中央のメッシュポケット
 これは乾電池用です。単3が2本、単4なら3本。携帯電話の緊急充電用など電池は重宝します。006P乾電池も入る寸法です。

11.裏の固定用テープ
 カバンの中で「カバンの中身」を固定するテープをつけました。ダブルクリップでカバンの中の仕切りに止めても良いのですが、粘着テープとセットで固定が出来るように配慮しています。
 特に底の部分は周辺部をカットしてもカバンの底に固定できるように長いテープをつけています。あまりを切ってご使用下さい。

10mmのこだわり

カバンの中身の寸法は縦がB4より10mmほど大きいのです。 なぜでしょうか・・・。
これは開発時点で大変悩んだところです。 設計上10mmがポケットの配置では大変大きいのも事実です。
色々並べて若干の隙間を考慮すると、10mmが効いてくるのです。 しかし、大きくした決定的な要素がもう一つあったのです。・・・それは、、、
B4の用紙と全く同じ寸法より、少し上に出た方が、より「仕切りの役目」を果たすからでした。

もちろんカバンの中身は周囲のカットスペースがあり、ユーザー様のお好みでこの出っ張り加減を調節できますが、メーカーとして生地部分のギリギリまで切った時でも、B4の用紙より少々出ている・・・・を実現したかったのです、

 

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