【初期模索段階】
使い勝手という点で、グランリルビーで好評だったペットボトル用のポケットをつけるべく、両サイドにポケットを加えました。
見た目の変化という点では、ベロアリルビーでもかわいいと評判だった刺繍を入れました。この刺繍サンプルを作っている段階で、色やロゴの大きさなど何度も試作を作ったんですが、そもそも価格が今とさほど変わらないという返答でした。
もう一方で素材を変えてみるというのはどうか?を考えました。
一つは、綿の生地に裏加工したサンプルですが、本体自体が重くなってしまい、リバーシブルもしにくいという点で見送りました。
もう一つは、ややパール感の光沢のある素材を使ってみましたが、宇宙人!?っぽいとか、プール用っぽいという意見があり、なんなく却下でした。
刺繍、素材がえ、どちらにしても、価格の見直しにはなっていなかった為、更に安い生地を使ってのサンプル作成もやってみましたが、結果安かろう悪かろうな感じの、すぐにシワになってしまうものになってしまいました。これではダメです。
価格を抑えるところに立ち返って、検討のしなおしです。
・構造の見直しはできないか
→ポケットの取り付け方を後付けで縫うのではなく、最初から縫い込んだらどうか?これは、作る側からするとひと手間省けるやりかたです。
・生地の価格を抑えられないか
→ポケットの生地を2枚仕立てから1枚にするればいい。1枚でもハリがあるので、本体は立ち、更に、1枚にする事によって全体の重さが、90gから79gとより軽くなります。
・紐の見直しはできないか
→初期リルビーの生産の際、工場側から「持ち手の紐の生産に苦労している」という話を聞いていましたので、「共布で作ってみる」という案を採用しました。実際に作ってみると、ゴロゴロしないし使いやすさがありました。加えて、持ち手部分の空き幅を、持ちやすくする為に、4cmから、7cmに広げたというのも良かったようです。
左・デイジー/右・旧タイプ